足尾銅山と山地荒廃の歴史(その10)

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 さらに、このような植生指標から、どのくらいの土砂がでたのか、また、森を作る
治山事業でどのくらい災害を止めることができるのかを計算できます。

 水と土砂の流出モデルに植生指標を組み込み、計算した結果が下のグラフです。


 計算の結果、土砂の流出を押さえるのに治山事業が大きな効果を上げることが
わかりました。
 また、確率的に100年に1度起きるかどうかというような大雨の場合、その時に 予想される最大の流量(ピーク流量)を計算した結果が下のグラフです。
 これを見ると、ピーク流量は CaseI、II、IIIともそれほどかわりません。 この理由は、水量を調節する役割を持つ土壌の回復に相当な時間が必要なため、 森林が回復したといっても、直ちにピーク流量が低減しないためと考えられます。  つまり、一度森林が徹底的に破壊されてしまうと、もとの状態に戻るまでには 非常に長い時間がかかるということになります。

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