足尾銅山と山地荒廃の歴史(その4)

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6. 山地の荒廃による影響

 木が無くなってしまった森林、それはもう森林とは呼べません。
木が無くなり何が起きたのでしょうか。

 ふつう、森で木を切っても、植林で木を植えるので
やがて森はもとに戻っていきます。

 しかし足尾では、回復しようにも亜硫酸ガスの影響で全く回復できないのです。

 木はその根で土を押さえています。
長い間、木が一本もな無い状態が続いたので、土を押さえていた根子も
やがて腐り、土を押さえているものは何も無くなってしまいました。

 それに、足尾銅山の周りの山々は急峻でしかも花崗岩や古生層などのもろい
地質であり、なにも押さえるものがなくなった土は流れ出しました。

荒廃した足尾山地(昭和20年代後半撮影)
林野庁前橋営林局提供写真より

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