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 渡良瀬川上流は、「足尾帯」と呼ばれる古生代から中世代の堆積岩類
から成ります。代表的なものは、頁岩を主とする古生層(砂岩、チャート、
泥岩、粘板岩等)で、この地域一帯に分布しています。

 また、足尾町を中心として中生代白亜紀以後の火成岩類が分布しています。
松木川、仁田元川には花崗岩類、石英斑岩が貫入し、さらにこれらの基岩類を
覆って流紋岩、火山砕屑類(関東ローム等)が見られます。

 中には、接触変成作用を受けてホルンフェルス化した桜石と呼ばれる
貴重な石も見られます。

桜石
 今から約8千万〜9千万年前の火山活動の影響を受けた董青石です。
黒い石地に桜の花びらを散りばめたような外観から桜石と呼ばれています。

「渡良瀬川砂防事業」(建設省)パンフレットより。

足尾地区の地質図
「足尾治山事業所業務概要」(林野庁)より。

(図をクリックすれば拡大します。)


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